-ミサのときの祈り(抜粋)-
ミサは、まず十字を切り、神に対して罪の告白する回心の祈りから始まります。そして神の栄光ををたたえ、聖書を朗読します。そして司祭の説教を聞いた後、みんなで信仰宣言をします。 すべての人々のための共同祈願が行われ、献金の奉納をした後、司祭は、パンとぶどう酒を清め、神に賛美と感謝を捧げます。それから、イエス・キリストの受難と復活、昇天を記念し、再臨を待ち望み、全人類の一致のために祈ります。
主のみ言葉に従って主の祈りをみんなで唱えたあと、平和を願い、会衆は互いに挨拶をかわします。
その後、清められたご聖体(主のからだ)を司祭から一人ずつ拝領し、神に感謝します。
最後に十字を切り、ミサ(感謝の祭儀)は終わります。
以下に代表的なミサの祈りを載せました。
回心の祈り
全能の神と、(司祭)
兄弟の皆さんに告白します。わたしは、思い、ことば、行い、怠りによってたびたび罪を犯しました。聖母マリア、すべての天使と聖人、そして兄弟の皆さん、罪深いわたしのために神に祈ってください。
信仰宣言(使徒信条)
天地の創造主、全能の父である神を信じます。
父のひとり子、わたしたちの主
イエス・キリストを信じます。
主は聖霊によってやどり、
おとめマリアから生まれ、
ポンティオ・ピラトのもとで苦しみを受け、
十字架につけられて死に、葬られ、
陰府(よみ)に下り、
三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、
全能の父である神の右の座に着き、
生者(せいしゃ)と死者を裁くために来られます。
聖霊を信じ、
聖なる普遍の教会、
聖徒の交わり、
罪のゆるし、
からだの復活、
永遠のいのちを信じます。
主の祈り
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日も お与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
(エキュメニカルな集いなどで、頌栄を続けて唱える場合)
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。
※この「主の祈り」は日本聖公会、ローマ・カトリック教会共通口語訳で、カトリックでは2000年2月15日からの使用が許可されています。
記念唱
信仰の神秘。(司祭)
主の死を思い、復活をたたえよう、主が来られるまで。
-ロザリオの祈り-
カトリックでは聖母マリアへの祈りも大切なものです。特にロザリオの祈りは、主イエスの一生をを黙想しながら「聖母マリアへの祈り」(Ave Marie)を唱えつつ聖母マリアを信心する祈りで、やり方は単純ですが、奥深い祈り方です。
マリアを信心するといっても、マリアを信仰するのではなく、聖母マリアから主イエスへのとりなしを願うことによって、イエス・キリストを信仰するやり方であることを忘れてはいけません。
心を神に捧げ、「私の進むべき道を示して下さい。私はあなたに魂をゆだねます」と、心の叫びを主に託す祈りなのです。
ロザリオの祈りでは、主の祈り1回、Ave Marie10回、栄唱1回、を1連とする祈りです。1連を5回繰り返すと1環となります。
ロザリオの祈りのやり方を説明すると長くなりますのでここでは省きます。知りたいかたは、やり方を知っている信者に聞くのが一番早道です。
以下にロザリオの祈りを載せました。
主の祈り
上記、主の祈り、参照。
聖母マリアへの祈り(Ave Marie)
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
天使祝詞(Ave Marie)・・・ めでたし
めでたし、聖寵満ち満てるマリア、主御身とともにまします。御身は女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子イエスも祝せられたもう。
天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために、今も臨終の時も祈りたまえ。
栄 唱
栄光は父と子と聖霊に。初めのように今もいつも世々に。
※これらの祈りは、カトリック中央協議会発行の「日々の祈り」から引用しています。