司祭の言葉 4/17

主の復活

 アレルヤ 主の復活、おめでとうございます。
 復活徹夜祭の典礼は、旧約聖書から7つの朗読がなされ次いで使徒書と福音が朗読されます。
  1.万物と人間の創造、
  2.アブラハムへの試練と祝福の基となると言う約束、
  3.エジプト脱出にあたり紅海を渡って救い出された事、
  4.イスラエルを贖い平和の契約についてのイザヤの預言、
  5.私のもとに来るが良いと招きを語るイザヤの預言、
  6.主の輝きに向かって歩めと勧めるバルクの預言
  7.新しい心と新しい霊を約束するエゼキエルの預言・・と旧約の救いの歴史をたどり、続く使徒書は、私たちが洗礼を受けたのはキリストの死と復活の結ばれるためであることを述べています。
 これらの朗読によって、十分に黙想ができるようになっています。

 徹夜祭の朗読は、ルカによる福音のヨハネによる福音の24章1節から12節。お聞きになって、どんなことをお感じになられましたか?

 わたしは安心しました。婦人たちの話を聞いて使徒たちは、「この話がたわ言のように思われたので、婦人たちを信じなかった」とありますから。
 何度もイエス様自身から聞かされていたにもかかわらず・・・です。 わたしはきいていませんからね。一度も。だから、私にも信じるのは難しい。  
しかしペトロは殉教したのです。主の復活を証言しながら・・・。

 ペトロは十字架に向かおうとするイエス様を止めようとしてサタン退けと言われた男です。
 イエス様が捕まった夜には、あなたもあの男と一緒でしたねと言われて三回も知らないと、しかもそれを誓って言った男ですよ。
でもそのペトロが復活のイエスと出会って変わりました。
十字架を恐れなくなったのです。逆さ十字架にかかったほどに・・・。
 だから信じてみようかなという気になります。

 復活はなかなか信じがたい。 だから、ミサの度に「信仰の神秘」と言い、
私たちの信仰は、何でしたか?   そう質問して思い出させ、確認しているのです。

イエス様のお言葉です。
「二人または三人が、私の名によって集まるところにはわたしもいる」マタイ18の18 
「私は世の終わりまで、いつもあなた方とともにいる」マタイ28の20
「私の兄弟であるこの最も小さいものの一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」マタイ25の40

 復活の主はいつも私たちとともにいます。私たちの周りの小さくされている人々の中に。この方々を意識すると、復活のイエス様に会えるのです。

 もし自分が、まだ復活のイエス様に会えていないと思うなら・・・彼らの中に探してみましょう。
 マザーテレサも、ブラザーロジェも、ジャンバニエも、ありの町のマリアも、そして石川神父も、小さくされている人たちの中にイエス様を感じています。彼らに教えられることが沢山あります。
 きっと素晴らしい模範に出会えると思います。

 未だにウクライナの戦争は終結の兆しがなく、多くの難民を生んでいます。
 復活祭も祝えない彼らのために、主の憐れみを祈りましょう。

皆様の上に主の豊かな祝福がありますように、アレルヤ