司祭の言葉 7/11

年間第15主日B年 12人の派遣           

 イエスは弟子たちを呼び寄せました
 「かれらを自分の傍に置くため、また派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった。」(Mc 3の14-15)

 特別な教育が始まりました。宣教に使わす前に彼らを自分のそばに置き、自分の人格の神秘自分の心、思い、メッセージの全てをとことんまで伝えようとされたのです。
 「わたしの言うのを聞いてさとりなさい。外から人に入って人を汚すものはない」
Mc7の14

 「そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」  Mc10の42
 「それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。  Mc8の34

 宣教は、イエスを伝える事です。→ 宣教の前にイエスの全てを知る必要がありますし、→ 揺るぐ事のない確信を形成するひつようがあったのです。
 そして弟子たちの派遣が始まりました。

2人ずつ 二つの理由によります。まず、重要な事柄についての証言は、2人以上でした。
 「長老に反対する訴えは、二人あるいは三人の証人がいなければ、受理してはなりません。」(Ⅰテモテ5の19)「死刑に処せられるには、二人ないし三人の証言を必要とする。一人の証人の証言で死刑に処せられてはならない。」(申命記17の6)

 着物  チューニック・・・下着  一枚の布で足に届く長さ 一方が縫い合わせてありました  新品の証拠として、頭のはいる穴なしに売られていたそうです。

 ヒマティオン・・・巾70センチ 長さ2mの布を縫い合わせたもので、縫い目は後ろにきました。昼は上着 礼服(神殿で、目上の前に必ず着用)となり、 夜は毛布替わりになりました。
 イエスの時代、外套にくるまっての野宿は良く行われました。

 袋 剥いだままの子山羊の皮袋で 羊飼い、巡礼者、旅行者の袋は・・数日分のパン、オリーブ、干しぶどう、チーズをいれました。 
 祭司たちの袋は・・・募金袋でした。 どん欲な祭司たちのようにしてはいけない、受け取る為ではなく与える為に行くのだから、すべてを神に頼れ・・・・それがイエスの派遣の言葉でした。